昔、金箔を作るのに金をうつとき、自然に金箔の粉が飛び散って畳の目に入ってしまう。それを拾うために、そば粉をこねたものでたたくと、それに引っ付いて金粉が集められるということから「金を集めるのにいいそば」という縁起をかついで、そばを月末に食べるようになったようです。また、そばは血を清めるとも云われ、そばを食べて過去の罪を浄め、新しい月、年を迎えるという説もあります。いずれにしても、忙しい月末や大晦日に、手軽に腹が満たせて、しかもうまいそばが人々に重宝がられ、一年の区切りの大晦日にそばを食べるという慣わしができたようです。
「蕎麦と尾張屋」より